スペインの再生可能エネルギー開発事業者であるACCIONA Industrial社は10月4日、スペインGransolar(GRS)社と合弁企業を設立し、オーストラリアで連系出力100MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「リリーベール・ソーラーファーム(Lilyvale Solar Farm)」を建設すると発表した。

ACCIONA社が豪州で建設したメガソーラーの例
ACCIONA社が豪州で建設したメガソーラーの例
(出所:ACCIONA)
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 同メガソーラーは、オーストラリア東部のクイーンズランド州リリーベールで建設される。約396haの用地で、一軸型追尾架台に37万9260枚の太陽光パネルを設置する計画。

 グローバルな太陽光ディベロッパーであるFotowatio Renewable Ventures(FRV)社が受注したEPC(設計・調達・施工)契約の下、GRSが主導して進める。

 工事は既に開始されており、約200人の作業員を投入し2018年末までの完成を見込む。稼働後はリリーベールや周辺地域の4万5000世帯にクリーンな電力を供給し、年間に17万5000tの温室効果ガス排出量を抑制するとしている。

 FRVオーストラリア社のCameron Garnsworthyマネージング・ディレクターは、「『リリーベール・ソーラーファーム』を含めオーストラリアでは280MWのメガソーラーを開発しており、総投資額は7億豪ドル(5億5000万ドル)に上る。豪州企業や当局と協力しつつ、再生可能エネルギーの推進に貢献でき光栄だ」と述べている。

 ACCIONA社とGRS社は、自社の案件と顧客向けEPCサービスの両方でメガソーラー開発プロジェクトをグローバルに手掛けている。最近の主なプロジェクト事例としては、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイで建設コストが世界最安レベルの「Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park(第3期)」などがある(関連記事)。