バイオマスエネルギー事業に求められる4要素
バイオマスエネルギー事業に求められる4要素
(出所:NEDO「バイオマスエネルギー地域自立システムの導入要件・技術指針」)
[画像のクリックで拡大表示]

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は9月28日、バイオマス発電などエネルギー事業への参入を検討している事業者向けに「バイオマスエネルギー地域自立システムの導入要件・技術指針」を公表した。NEDOのWebサイトからダウンロードできる。

 事業者や有識者へのヒアリング調査や関連参考資料に基づき、バイオマス種(木質系、湿潤系)ごとに地域の特性を生かした最適なシステムとしての事業性を評価し、経済的に自立できる実用性の高いシステムの導入要件と、安定した操業を実現するための技術指針を取りまとめた。

 固定価格買取制度(FIT)の開始以降、バイオマス発電事業は廃棄物処理・利用から、売電収益を目的とした発電事業としての位置付けが強まり、新規参入が活発化している。しかし、バイオマスエネルギー事業の国内基盤は脆弱であり、事業を長期的に継続するには相応の知識と工夫が必要になるという。

 今後、NEDOプロジェクトの実証結果を踏まえて、同指針を順次、改訂していく予定。