がん研究会は2016年10月上旬、同月1日付で研究本部のゲノムセンターを「がんプレシジョン医療研究センター」に改組したと発表した。同センターに2部門(プロジェクト)を設け、それぞれに3部署(グループ)を新設する。ゲノム情報などに基づくがんの個別化医療の実現に向けて、人工知能(AI)を活用した研究などに取り組む。

 新たに設けたのは、リキッドバイオプシー診断開発プロジェクトと免疫ゲノム医療開発プロジェクト。前者にAI臨床研究グループ、リキッドバイオプシーシステム開発グループ、ファーマコゲノミクス解析グループの3部署を置く。後者は、臨床研究グループ、免疫ゲノム解析グループ、がんネオ抗原ワクチン開発グループの3部署で構成する。

 がん研究会は2016年10月上旬、AIを用いた医療データ解析ソリューションを手掛けるFRONTEOヘルスケアと、「がん個別化医療AIシステム」の共同研究に関する協議を開始するための契約を締結している。