背景にあるのは、健康管理の方法が多様化するなか、自分に合った方法でバイタルデータの管理をしたいというニーズの増加。他社との連携で、「ユーザーが普段から使っているアプリでの一元管理を可能とした」(オムロン ヘルスケア)。
使い方はこうだ。まず、同社製対応測定機器で測定した血圧や体重などのバイタルデータをBluetoothでオムロンコネクトに転送する。このデータはオムロンコネクト上でも管理できるが、他社のアプリに共有することで、双方のアプリに記録されているバイタルデータを普段使いのアプリで一元管理できる。
オムロンコネクト対応の測定機器第1弾となる血圧計を2016年11月に発売する。その後、活動量計や体重体組成計など対応機種を増やしていくという。さらに、オムロンコネクトのSDK(ソフトウェア開発キット)およびAPI(ソフトウェアとOSをつなぐインターフェース)を公開し、血圧や歩数などの測定データを活用するアプリやクラウドサービスを、効率的に開発できるよう支援する。
オムロンコネクトはもともと、2016年4月に台湾と中国へのサービス開始を皮切りに、オーストラリアや欧州、シンガポールなどグローバルに展開していた。要望が多かった日本へ、いよいよ提供開始となる。
オムロンコネクトのサービス開始に伴い、2010年に開始した同社健康管理ツール「ウェルネスリンク」対応の製品販売を徐々に縮小し、2017年12月にはウェルネスリンクサービスを終了すると発表した。
オムロンコネクトとの連携が可能なアプリの一覧は次の通り。
●2016年11月より連携予定
・「ヘルスケア」、米Apple社
・「Welbyマイカルテ」、ウェルビー
・「ポケットドクター」、オプティム
・「curon(クロン)」、情報医療
・「PepUp」、日本医療データセンター、ヘルスデータ・プラットフォーム
・「HEALTHPLAYER」、Practechs
●2017年1月以降連携予定
・「あすけん」、ウィット
・「CARADA」、エムティーアイ
・「カロナビ」、クオリア
・「ippo-ippo へルレコ(仮称)」、SOMPOリスケアマネジメント
・「DiP2S(ディップス)」、ダックケーブル
・「Noom(ヌーム)」、Noom
・「RenoBody(リノボディ)」、ネオス
・「ヘルスアップWEB(社会情報管理支援サービス)」、ベストライフ・プロモーション
・「Mealthy(メルシー)」、Mealthy
・「カロミル」、ライフログテクノロジー