双日は10月3日、福岡県飯塚市において、出力約16.6MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「飯塚上三緒太陽光発電所」が竣工し、商業運転を開始したと発表した。
発電事業者は、双日グループと麻生グループの合弁によるSPC(特定目的会社)である、未来創電上三緒(福岡県飯塚市)となる。
双日グループが60%(双日が42%、子会社の双日九州が18%)、麻生グループの再生可能エネルギー発電事業会社である、FASエコエナジー(福岡県嘉穂郡桂川町)が40%を出資している。
飯塚市上三緒字大谷にある、敷地面積が約25.8万m2の土地に立地する。石炭の採掘に伴って発生する捨石(ボタ)の集積跡地だった土地を活用した。土地はFASエコエナジーが所有し、SPCが借りている。
買取価格は36円/kWh(税抜き)で、九州電力に売電する。年間発電量は、一般家庭約4000世帯分の消費電力に相当する量を見込んでいる。
太陽光パネル出力の約16.6MWに対して、連系出力は約13.5MWとなっている。
EPC(設計・調達・施工)サービスは、日揮グループの日揮プラントイノベーション(横浜市港南区)が担当した。太陽光パネルは京セラ製を採用した。
双日は、ドイツでメガソーラーを先行して開発し、日本では、2014年に北海道小清水町と熊本県錦町、2015年に愛知県知多郡美浜町に稼働している(関連記事1、同記事2、同記事3)。いずれも、出力10MW規模となっている。