インドのAzure Power社は9月27日、国有鉄道会社でアジア最大の鉄道網を持つインド鉄道(Indian Railways)から合計20MW分の屋根上太陽光プロジェクトを追加で受注したと発表した。

 今回の受注により、Azure社がインド鉄道から受注した累積設備容量は66MW以上となり、インド鉄道に太陽光の電力を供給する最大のサプライヤーになったとしている。同社は昨年、46MWの太陽光発電プロジェクトを受注していた()。

印Azure Power社がインド鉄道の施設の屋根上に設置した太陽光パネル
印Azure Power社がインド鉄道の施設の屋根上に設置した太陽光パネル
(出所:Business Wire)
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 Azure社はインド国内の17州(連邦直轄領も含む)にあるインド鉄道のさまざまな施設の屋根上に太陽光パネルを設置し、25年間にわたって電力を供給する。

 発電した電力の買取価格は、地域により3.64~4.49ルピー(0.06~0.07ドル)/kWh。さらに、同社はインド鉄道による資金優遇制度を利用できるため、最終的には4.88ルピー/kWh(0.08ドル/kWh)の均等化加重平均価格を見込んでいる。

 Azure社は、インド国内の20州で150MW以上の屋根上太陽光発電プロジェクトの資産ポートフォリオを保有・運用しているという。主な顧客には、インド鉄道以外にも政府系機関や事業用不動産会社、高級ホテル・チェーン、スマートシティ関連の物流企業、倉庫、デリー・メトロ、デリー水道局などが含まれる(関連記事1)。

 同社は屋根上だけでなく地上設置型のメガソーラー(大規模太陽光発電所)プロジェクトもインド各地で積極的に展開しており、23州で1300MW以上の資産を保有・運用している(関連記事2)(関連記事3)。