米Sony Interactive Entertainment(SIE)社は、VR(Virtual Reality)用ヘッドマウントディスプレー(HMD)「PlayStation(PS) VR」を2016年10月13日に発売する。日経テクノロジーオンライン/日経エレクトロニクス編集部はその発売前に、SIE社からレビュー用に製品版のPS VRを入手。「開封の儀」を執り行った。
まずは、箱の外装を開く。すると、外装が花弁のように広がり、その中央に白い箱があった。
次にその白い箱を開くと、青地に描かれた「PlayStation VR」という白い文字が目に飛びこんでくる。これは、青色の大きな説明書だった。
説明書を白い箱から出すと、今度はイラストが描かれた青い箱が出てきた。イラストは、青い箱に梱包されたものを示しているようだ。
それを確かめるため、青い箱を取り出す。青い箱は3つのようだ。最初に右側の箱を取り出す。中身を確かめると、イラストに描かれているように、小型装置「プロセッサーユニット(PU)」やPU用のACアダプター、USBケーブル、イヤホンなどが入れられていた。加えて、先ほどとは別の白い小さな説明書があった。
ここで簡単にPS VRを説明すると、そのハードウエアは大きく2つで構成されている。映像を表示するHMD部分(「VRヘッドセット」)と、PUである。PUは映像処理などを担う。PS VRと接続する「PlayStation(PS) 4」から出力される60フレーム/秒の映像を120フレームにアップコンバートしてヘッドセット側(HMD側)に映像を送ったり、「ソーシャルスクリーン」機能向けに外部ディスプレーに映像を出力したりする。ソーシャルスクリーンは、ヘッドセットを着けていないユーザーも、外部ディスプレーの映像を見ながら一緒にゲームを楽しむことを目的にした機能だ。
VRヘッドセットとPUの接続には、2つのインターフェース(端子とケーブル)を利用する。1つは映像伝送用のHDMI。もう1つは、VRヘッドセット用の電源やデータ線として利用するAUXチャネルである。この2つのインターフェース端子は、PUの前方に配置されている。PUの後方には、PS4と接続するHDMI端子とディスプレーと接続するHDMI端子がそれぞれ1個ずつ実装されている。加えて、PS4と接続するUSB端子もあった。USB端子は、コントローラーの信号を伝送するために用いるようだ。