インターシステムズジャパンの植松氏
インターシステムズジャパンの植松氏
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新しいコーポレートロゴ
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IoT向けのプラットフォーム
IoT向けのプラットフォーム
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 医療機関向けなどのデータプラットフォームサービスを手掛ける米InterSystems社日本法人のインターシステムズジャパンは2016年9月29日、米国本社が同年7月に発表した新ブランドコンセプトに関する説明会を東京都内で開催。同社 日本統括責任者の植松裕史氏などが登壇した。

 InterSystems社の製品デザインのコンセプトは「高度でありながら洗練されており、しかもシンプル」(植松氏)であること。これを対外的に打ち出そうと今回、コーポレートロゴを刷新した。社名をより明確に表現するとともに、同社の技術がさまざまなソリューションの中心でそれらを支えていることを示す「I」のアイコンを採用。社名の下には「Health(医療)」「Business(ビジネス)」「Government(官公庁)」という、3つの注力事業領域を明示した。

 同社は医療分野に特に強いものの、説明会では同社のデータプラットフォームが金融や宇宙といった多様な分野で採用されていることを紹介した。例えば「1日当たり10億件を越える株式売買を支援しているほか、10億個を超える天体の3次元マップを作るプロジェクトに我々のデータエンジンが採用されている」(植松氏)。

 同社はかねて、相互運用可能(Interoperable)、信頼性(Reliable)、直感的(Intuitive)、拡張性(Scalable)の4点を重視し、製品を開発してきた。これらはIoT(Internet of Things)やビッグデータの時代を迎えた今、より重要性を増しているという。

 IoTを支えるデータプラットフォームの要件として同社は(1)データ取り込みのレイテンシー、(2)データ処理のスループット、(3)オープンインターオペラビリティー(オープンな相互接続性)、(4)アクティブアナリティクス(リアルタイム分析とそのフィードバック)、(5)マルチモデル、(6)自然言語処理を挙げ、これらに応える製品を提供していくとした。例えば自然言語処理については、一般的な形態素解析に比べて文脈に基づく正確な意味を捉えやすい「iKnow Technology」と呼ぶ技術を強みとしており、近く日本語に対応させるという。