中国ACC社と米Ten K Solar社が、中国本土における独占的な販売協定で合意
中国ACC社と米Ten K Solar社が、中国本土における独占的な販売協定で合意
(出所: ACC)
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 中国のAsia Clean Capital(ACC)社と米ベンチャー企業のTen K Solar社は9月下旬、中国本土における独占的な販売協定で合意したと発表した。

 この合意の下、ACC社はTen K Solar社の特許技術に基づく太陽光パネルを使用して太陽光発電のプロジェクト開発を行い、Ten K Solar社は上海の製造工場からACC社のプロジェクトに対して製品を供給するという。

 当面、両社の協業により設備容量で40MWの太陽光発電プロジェクトを今後18カ月以内に建設すると見込んでいる。その後も、製造能力と営業状況によって協業の規模をさらに拡大する意向である。

 Ten K Solar社は、米国ミネソタ州ミネアポリスを拠点とし米国を中心に事業を展開している。同社の株主であり、米3Mで再生可能エネルギー事業を率いていたJeffrey Hohn氏を最高経営責任者(CEO)として今年6月に受け入れた。また、投資銀行大手のGoldman Sachs社が同社に2500万ドルを出資している。

 従来のように太陽電池セル(発電素子)を直列接続した太陽光パネルではなく、マトリックス状にセルを接続したパネルを独自に開発した。従来のパネルと比べ、影の影響などを大幅に低減できることなどを技術面での特徴としている。

 中国ACC社は、中国全土で大手企業を主な顧客として再エネ事業を展開している(関連記事1関連記事2)。両社とも中国で発電事業や製造を行いつつも、経営陣や資本の面で米国との繋がりが強いという共通点を持つ。今回の提携には、こうした背景があるとみられる。