ジョージア・パワー社がキングス・ベイ海軍潜水艦基地に建設した30MWメガソーラーと竣工を祝う関係者一同
ジョージア・パワー社がキングス・ベイ海軍潜水艦基地に建設した30MWメガソーラーと竣工を祝う関係者一同
(出所: Georgia Power)
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 米国ジョージア州のエネルギー大手であるジョージア・パワー(Georgia Power)社は19日、米ジョージア州南東部のセント・メアリーズ(St. Mary’s)近郊にあるキングス・ベイ(Kings Bay)海軍潜水艦基地(SUBASE)で出力30MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)が運転を開始したと発表した。

 今回のメガソーラーは、現在同社が海軍省(Department of the Navy)および陸軍と連携して州内の5カ所で建設している基地内の太陽光発電プロジェクトの二つ目の成果である。

 他の4カ所は、海軍省のアルバニー海兵隊兵站基地(Marine Corps Logistics Base Albany)と、陸軍のフォート・ゴードン(Fort Gordon)、フォート・ベニング(Fort Benning)とフォート・スチュワート(Fort Stewart)である。

 フォート・ベニングの30MWメガソーラーは、6月初めに稼働を開始、他の3カ所は建設中である(関連記事1)。5カ所全部のメガソーラーが稼働すると、容量の合計は150MWとなる。

 同社はメガソーラーの建設、保有、運転を担い、発電した電力は同州の系統網に供給される。電力のコストは、同社の回避可能費用(従来電源の平均的な発電コスト)と同等かそれ以下になるという。

 キングス・ベイSUBASEのメガソーラーでは254エーカー(約103万㎡)の面積の用地に、約13万3000枚の太陽光パネルを設置した。設備投資額は、7500万ドル相当と見られる。

 ジョージア・パワー社は、米軍と提携して建設を進める以外にも再生可能エネルギーの導入を積極的に進めている。最近では、合計で1600MWに達する再エネ電源を2021年までに新設することに関してジョージア州の公益事業委員会(PSC)から承認を得たという。

 また、2016年の統合資源計画(IRP)の一環として、風力と太陽光による発電事業の機会に関して調査を行うための新しい実証プロジェクトも計画中としている。