鹿瀬発電所
鹿瀬発電所
(出所:東北電力)
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 東北電力は、阿賀野川流域にある水力発電所「鹿瀬発電所」(新潟県阿賀町)の大規模改修工事が完了し、9月7日から営業運転を再開した。発電効率の高い水車発電機に更新することで使用水量はそのままに最大出力を49.5MWから54.2MWに拡大した。

 水車発電機を立軸フランシス水車6台から立軸円筒可動羽根プロペラ水車(立軸バルブ水車)2台に更新し、設備の効率化した。有効落差は22.43mから22.53mとなり、使用水量は従来と変わらず270m3/s。

 このほかにも、ダムや取水口など健全な設備を再使用したほか、取り壊した設備のコンクリートを再資源化することで廃棄物の発生を抑制した。さらに、工事に伴い発生した汚濁水を適切に処理するなど、環境への影響低減に努めた。

 今回の大規模改修工事は、2011年からから進めてきたもの。同社における水力発電所の大規模改修工事は、同じく阿賀野川流域にある「豊実発電所」(最大出力61.8MW、2013年9月運転再開)に続き2例目となる。