OR山口美祢ソーラー発電所の完成イメージ
OR山口美祢ソーラー発電所の完成イメージ
(出所:オリックス)
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安全祈願祭の様子
安全祈願祭の様子
(出所:日経BP)
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 オリックスは9月13日、山口県美祢(みね)市で「OR山口美祢ソーラー発電所」の安全祈願祭を開催した。太陽光パネル容量56.4MW、連系出力40MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)で、山口県内で着工済みのメガソーラーで最大規模となる。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは東芝プラントシステムと戸田建設が担当する。太陽光パネル20万5172枚を設置する。予想年間発電量は6488万264kWhの見込みで、これは一般家庭約1万8000世帯分の消費電力に相当する。2021年10月に運転開始の予定。

 太陽光パネルはシャープ製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製と中国・ファーウェイ製を20MWずつ導入する。TMEIC製の定格出力1667kW・1000V仕様のモデルを採用する。

 事業用地の外周部を緑地帯とし、中央部を造成して、杭基礎を使ってパネルを設置する。杭基礎は約5万6000本、架台は4663基となる。

 民間企業の美祢環境振興(大阪市)が所有し、ゴルフ場開発を計画していた約116haの土地を活用する。林地開発許可を取得し、山口県の指導を得つつ、治水や緑化に配慮しながら計画を進めるという。調整池は9カ所、雨水排水用の側溝は延べ7530m、植栽工事は約1万2000本になる見込みという。

 安全祈願祭には、発電事業者と建設関係者のほか、地元自治区の代表者などが参加した。オリックスの佐藤厚範・事業開発部長は、「多くの関係者の尽力で着工できた。今後も地域の方々に理解を得つつ、安全第一で建設を進めてきたい」と挨拶した。

 オリックスは2018年3月末現在、野立てタイプのメガソーラーでは出力837MW、工場や倉庫などを活用した屋根上太陽光では出力159MWの合計約1000MWの太陽光発電所の開発を手掛けている。今回、着工した「OR山口美祢ソーラー発電所」は、同社が開発・運営するメガソーラーで最大規模になる。