いちごグループ傘下のいちごECO エナジー(東京都千代田区)と三重県津市は、メガソーラー(大規模太陽光発電所)発電事業に関して協定を締結したと発表した。同市の所有する津市白銀環境清掃センター跡地をいちごECOエナジーが賃借し、発電事業を行う。
津市は同センター跡地を活用したメガソーラー事業者をプロポーザル方式で公募した。今年6月28日に開催した審査委員会で、応募のあった3件の企画提案者の中から、いちごECOエナジーが最優秀企画提案者に決定していた。
その後、津市といちごECOエナジーとの間で、事業内容について協議を進め、8月2日に協定を締結した。
メガソーラー事業用地は、津市片田田中町にある同センター跡地の一部(3万6421m2)で、2017年4月に設置工事を開始する。置き基礎を採用して太陽光パネル1万728枚を並べる。パネルの容量は2.8MW、連系出力は、1.998MWとなる。メガソーラー施設の発電量などの表示装置や説明表示板を設置する。
年間の発電量は、345万6840kWhを見込んでいる。事業用地の貸付料単価は125円/m2で、年間の賃料は455万2678円となる。賃料のほかに、いちごECOエナジーは、毎年、売電収入の2%を環境教育や環境活動への取り組みのため津市に寄付する。加えて、クリーンエネルギー自動車と急速充電器を寄贈する。
今回のプロポーザル方式の審査委員会の審査結果は、500点満点で、いちごECOエナジーが443点でトップとなり、以下、2位は大和リース・名古屋支店(429点)、3位が横浜環境デザイン(362点)だった。
いちごECOエナジーは、現在、全国26カ所で太陽光発電所を稼働し、9カ所で工事を進めており、合計35カ所の発電所の運用が確定している。