TEPCOグリーン+ガスの仕組み
TEPCOグリーン+ガスの仕組み
(出所:東京電力エナジーパートナー)
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 東京電力エナジーパートナー(東京都港区)は9月14日、法人向け低CO2都市ガス料金プラン「TEPCOグリーン+(プラス)ガス」を販売開始した。グリーン熱証書を取得することで、都市ガスのCO2排出量を希望の“削減率”に応じて削減できる。

 グリーン熱証書は、再生可能エネルギーから生み出された熱の環境付加価値を、第三者機関(グリーンエネルギー認証センター)が認証した証書という形で発行・取引する仕組み。都市ガスは、電気と異なりガス小売業者によるCO2排出係数に差がないため、通常は都市ガスの使用量を減らすことでしかCO2削減できなかった。

 例えば、年間50万m3の都市ガスを使用する場合のCO2排出量は年間消費電力約1000tだが、顧客が削減率10%を希望する場合、年間消費電力100t相当のグリーン熱証書を提供する。削減率100%を選択すればCO2フリーとすることも可能。

 利用条件は、原則として都市ガスの契約料が年間50万m3以上の顧客で、選択できるCO2削減量は10%以上。利用料金には、CO2削減率相当のグリーン熱証書に応じた環境付加価値分を含む。具体的には、顧客との契約内容に応じて個別に決定する。

 同プランを契約した顧客には、証書発行元である日本自然エネルギー(JNE)から、さまざまな場面でPRなどに活用できる「Green Heatマーク」が提供される。また、環境付加価値分は、JNEを通じてグリーン熱設備の維持・拡大などに利用される。

 東京電力エナジーパートナーは、これまで法人向け電気料金プランとして、グリーン電力証書をセットにしたプラン、水力発電のみを電源としたCO2排出係数ゼロの「アクアプレミアム」を販売している。今回の新プラン追加により、都市ガス分野においてもCO2排出量削減に寄与していく。