図1:「図脳RAPIDPRO19」「図脳RAPID19」のパッケージとメイン画面
図1:「図脳RAPIDPRO19」「図脳RAPID19」のパッケージとメイン画面
[画像のクリックで拡大表示]
図2:「AutoCAD」データを入力した際の文字の再現性を高めた
図2:「AutoCAD」データを入力した際の文字の再現性を高めた
[画像のクリックで拡大表示]

 フォトロン(本社東京)は、2D-CAD「図脳RAPID」シリーズの新版として、企業向けの「図脳RAPIDPRO19」と個人向けの「図脳RAPID19」を2017年11月2日に発売する(図1、ニュースリリース1)。他社製CADなどのデータの読み込み機能、書き出し機能を強化した。価格はそれぞれ、14万円(税別)と6万円(同)。

 2製品のうち図脳RAPIDPRO19では、「AutoCAD」(米Autodesk社)で作成したデータとの互換性を高めた。具体的にはまず、データを入力した際の文字の再現性能を向上させている(図2)。文字の表示方法に「AutoCAD 文字表示」モードを搭載。これにより、AutoCADと同じ文字サイズ表現を使用でき、DWGでAutoCADに戻すときも文字サイズのパラメータを保持できる。さらに、AutoCADデータを入力する際、AutoCADで書かれた文字の大きさに近づくように、文字サイズを自動計算・変換して読み込む。2次利用した図面を提供元に戻すことなく図脳RAPIDで使用したり、PDFやTIFFなどにして利用したりする場合に有効とする。

 加えて、AutoCADと同様にレイアウト空間の概念を採用した。複数のレイアウト空間が設定されたAutoCADデータの入力時、モデル空間からレイアウト空間までを1つのファイルで表現できるため、複数のファイルに分割する必要がなくなった。AutoCADに再度出力しても、レイアウト空間は保持される。

 その他、従来はマルチページPDFを1ページずつ入力していたが、新版ではページを一覧から選び、一括して入力できるようになった。部品表や諸元表といった表の作成効率を高める表機能を搭載。Excelに近い操作性で表を作成・編集できるという。