ニューヨークのタイムズスクエアのPlayStation Theaterで、SIE主催のPlayStation Meetingが開催された
ニューヨークのタイムズスクエアのPlayStation Theaterで、SIE主催のPlayStation Meetingが開催された
筆者が撮影。
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4K+HDRのゲーム「HORIZON」(SIE)
4K+HDRのゲーム「HORIZON」(SIE)
筆者が撮影。
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4K+HDRゲーム「スパイダーマン」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
4K+HDRゲーム「スパイダーマン」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
筆者が撮影。
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「アンチャーテッド4」(SIE)
「アンチャーテッド4」(SIE)
筆者が撮影。
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 米国ニューヨークのタイムズスクエアの「PlayStation Theater」で現地時間の2016年9月7日、「PlayStation Meeting」が開催され、新型のPlayStation 4(PS4)が発表された。現行PS4の性能をそのままにスリム化したPlayStation 4(CUH-2000シリーズ)と、上位モデルのPlayStation 4 Pro(CUH-7000シリーズ)だ。注目のPS4 Proは、4KおよびHDR(High Dynamic Range)に対応した。

 現行のPS4は2013年末に米国で発売された。新型PS4の開発は既に2014年から始まっていた。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)副社長の伊藤雅康氏(開発総責任者)はインタビューで、こう述べた。

 「今回の開発は2014年からスタートしました。つまりPlayStation 4発売の翌2014年から4Kについて考え始めました。最近は技術の進化が速くなっています。これまでのPlayStationのフルモデルチェンジ期間は6年でしたが、6年も同じ製品でもたせられるかというと、なかなか厳しいです。今回はそれもあって新バージョンを決断したのです」。

 筆者は『ソニーの革命児』(IDGジャパン刊)の執筆時に久夛良木健氏を徹底的に取材したが、久夛良木氏は「決して、性能が上がったからといって、モデルチェンジはしてはいけません」と言っていたことを思い出した。今回はアルゴリズムは共通にして、画質を高めたものだ。

 発表会でSIEは、PS4 Proの特徴を「4K、HDR、2K、VR」の4つの文脈で解説。「4K+HDR」がいかにゲームを魅力的にエキサイティングに変えるかを力説していた。会場では、4Kプロジェクターと100型のバックライト・マスター・ドライブ液晶テレビ「KJ-100Z9D」を用いて、現在制作中の4K+HDRのゲームコンテンツを多数再生した。確かに、映像のリアリティー、実体感、立体感は(映画の場合以上に)増幅されることが感じられた。映画の世界は人の感覚に寄り添うHDR表現を追求するが、ゲームではクリエーターの創作の範囲がダイナミックレンジと共に格段に拡大されると思った。