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分析や報告書作成まで自動化、ドローンによる太陽光パネル点検を効率化

2016/09/12 16:02
加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
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不具合を生じたパネルの特定や、報告書の作成まで自動化
(出所:エナジー・ソリューションズ)
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自動飛行航路の設定画面(上)、分析画面(下)
(出所:エナジー・ソリューションズ)
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検出した不具合の例
(出所:エナジー・ソリューションズ)
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 環境やエネルギー関連向けのIT関連サービスを手掛けるエナジー・ソリューションズ(東京都千代田区)は9月12日、無人小型ヘリコプター(ドローン)を活用し、太陽光パネルの不具合を発見するサービス「ドローンアイ」を開始すると発表した。同日からサービスを開始している。

 ドローンに赤外線カメラを搭載し、上空から発電所内のすべての太陽光パネルの熱分布画像を撮影し、その画像から、不具合を生じた可能性のあるパネルを特定して、発電事業者、O&M(運用・保守)サービス事業者などの顧客に報告する。

 同様のサービスが増えてきている中、同社のサービスの特徴は、自動飛行だけでなく、クラウドコンピューティング上において、熱分布の画像の分析による不具合を生じた可能性のあるパネルの特定や、その位置情報などを含む報告の作製を自動化した点にある。

 この実現のため、ICT(情報通信技術)関連企業と共同で開発した(関連ニュース)。ドローンは、エンルート(埼玉県ふじみ野市)製を採用した。

 従来の同様のサービスでは、ドローンを使うことで熱分布の画像の取得は効率化していても、熱分布の画像から、不具合を生じた可能性のあるパネルを特定する作業や、顧客に対する報告書の作成のほとんどは、人手による作業となっている。

 中でも、上空から撮影した熱分布の画像が、発電所のどの場所を撮影したものなのかを特定するのに手間と時間を要している。

 今回のサービスでは、出力約2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)における赤外線カメラによる検査は、15分程度で可能としている。開発した解析ソフトウェアを使い、赤外線カメラで撮影した熱分布の画像から、周囲に比べて過剰に温度が高い場所を含むパネルをその場で特定し、対策を検討できるとしている。

 特定できる主な不具合として、セル(発電素子)の不具合(微細な割れなど)、パネル表面の著しい汚れ、影による大幅な発電ロス、ジャンクションボックスの不具合、セルを直列接続したクラスタ単位の不具合、パネル内配線の切断、ハンダの不良、カバーガラスの割れ、バックシートの不具合、ストリング(パネルを直列・並列して接続箱に入力する単位)の不具合、コネクタや送電ケーブルの損傷などを挙げている。

 赤外線カメラを使った従来の同様のサービスに比べて、コストを約3分の1で実現しているとする。サービス提供価格は、オープン価格としている。

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