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「安中太陽光発電所」の完成予想図
(出所:東芝プラントシステム)

 群馬県安中市大谷野殿地区に計画されていた出力63.2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)プロジェクトが今年9月に着工に向け、動き出した。発電所名は、「安中太陽光発電所」で、2019年内の営業運転開始を目指す。

 事業用地は、日刊スポーツの計画していたゴルフ場建設予定地。連系出力は42.8MW、太陽光パネルの設置容量63.2MWとなり、関東地方で最大規模のメガソーラーとなる。事業区域は136.98haで、このうち71.53haの森林を開発する。造成対象は約92.1haとなり、盛土と切土はそれぞれ327万7000m3に達する。調整池は3基で総容量6万2770m3を設置する。

 今年7月15日に開催された群馬県森林審議会でこうした建設工事計画が了承され、8月8日に群馬県が林地開発許可を出した。  

 発電事業者は、特定目的会社(SPC)の安中ソーラー(東京都港区)で、同社には米デラウエア州に本社のあるグレート・ディスカバリー・ホールディングス社が出資する。EPC(設計・調達・施工)サービスは、東芝プラントシステム(横浜市)が担当する。太陽光パネルとパワーコンディショナー(PCS)の製造企業は未公表。

 東芝プラントシステムは、2010 年度からメガソーラーの建設を手掛け、これまでに受注した累計総発電量は約 600MWに達する。V字-三角形状の基礎一体型架台「KiTy システム」を独自開発したほか、ドローン(無人小型ヘリコプター)を使用した地形計測・3D レ ーザー計測技術なども運用している。