中国JinkoSolar Holding(ジンコソーラー)社は9月8日、カナダのアルバータ州ブルックス(Brooks)で建設される設備容量17MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)、「ブルックス・ソーラー・プロジェクト」に現地法人のJINKOSOLAR CANADA社を通じて太陽光パネルを供給すると発表した。

 同プロジェクトは、カナダ西部では初めてのメガソーラーとなる。ブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバーを拠点にエネルギー開発や投資を行うElemental Energy社がプロジェクトを所有し、運営する。

 高効率な単結晶「PERC(Passivated Emitter and Rear Cell:裏面不動態型セル)」型の太陽光パネルを4万8500枚以上使用する。単結晶PERCパネルを採用する太陽光のプロジェクトは、カナダでは初めてという。

 建設はBorea Construction社が担当する。同社はカナダで40件以上、設備容量で4300MW以上の風力と太陽光のプロジェクトを建設した実績を持つ。

 Borea社でカナダ西部担当ディレクターを務めるMurray Westerberg氏は、「今回のプロジェクトでは、非常に高効率なパネルが必要だった」と述べている。日照条件があまり良くない高緯度地域であるため、高効率な単結晶PERC型パネルにより発電量を底上げする狙いがあったとみられる。