米国の太陽光発電事業者であるRAI Energy International(REI)社は9月7日、ヨルダンでメガソーラー(大規模太陽光発電所)「Jordan Solar One」が稼働を開始したと発表した。

 Jordan Solar Oneは、首都アンマンから約50km北のマフラク(Mafraq)に建設された。起工は2015年6月だった。設備容量は20MWで、ヨルダン北部では最大という。

 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを拠点とするAdenium Energy Capital社などが中心となって開発したメガソーラーであり、REI社は少数株主として権益を保有している。

 ヨルダンの平均的な世帯で約1万5000軒分の電力を供給でき、年間に2万9519tの温室効果ガス排出量を削減できると見込む。

 ヨルダン国営の電力会社であるNational Electric Power Company(NEPCO)と20年間の電力購入契約(PPA)を締結し、全量をNEPCOに売電する。

 REI社は現在、中東の再生可能エネルギー・プロジェクトの権益を所有しており、北米、中東、アフリカで太陽光発電のプロジェクトの開発を進めているという。同社が開発した太陽光発電プロジェクトの累積設備容量は、約200MWである。

 中東のヨルダンでは政府によるエネルギー政策の後押しもあり、外国資本によるメガソーラーの開発が活発化している(関連記事1関連記事2関連記事3)。