インドでEPC(設計・調達・施工)サービスなどを手がけるSunsure Energy社は9月6日、ハリヤナ州で出力550kWの太陽光発電システムが9月1日に稼働を始めたと発表した。屋上設置型の太陽光発電システムとしては、同州で最大規模という。

 この太陽光発電システムを設置したのは、同州バハダーガー(Bahadurgarh)のロハド(Rohad)村にあるMerino Panel Products社(MPPL)。バハダーガーは、インドで有数の産業集積地として、著名企業の拠点にもなっている。

 MPPLグループのShri Lohia会長は、太陽エネルギーの可能性を強く信奉しており、同社の事業戦略の一環として環境経営に全力を挙げているという。

 「環境面のメリットに加え、太陽光の導入は事業面でも大いに意味がある。産業用の電気料金は7ルピー/kWh以上だが、太陽光の電力は約4ルピー/kWh。保守の負担も少なく、2~3年で設備投資を回収できるため、極めて有効な投資になる」(Shri Lohia会長)という。

 EPCのSunsure Energy社は、首都・デリーを拠点として現在、インド国内の6州で事業を展開している。インドにおける太陽光などの再生可能エネルギーの成長に伴って同社も急成長しており、事業エリアは近い将来10州まで拡大すると見込む(関連記事)。

 カルナータカ(Karnataka)州では、独立系電力事業者(IPP)として電力ビジネスも展開する。同州政府と25年間の電力購入契約(PPA)を締結し、4MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)によって電力を供給するとしている。