楢葉町役場で「工場立地協定締結式」を開催
楢葉町役場で「工場立地協定締結式」を開催
(出所:アンフィニ)
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 太陽光パネルの製造・販売などを手掛けるアンフィニ(大阪市)は、福島県楢葉町に来春、太陽光パネルの製造工場を建設することを決めた。9月2日に同町の役場で「工場立地協定締結式」を開催した。

 楢葉町は、東京電力福島第1原発事故からの復興を目指し、新たに産業団地を建設していた。アンフィニが新工場を建設するのは、この産業団地内の約3haの敷地。工場建屋は鉄骨2階建て、延床面積は約1.6haで、高効率タイプの太陽光パネルを製造する。

 投資額は、土地を除き約75億円で、津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金を活用する。県内から約60人を雇用する予定。

 現在、同社が製品化している太陽光パネルの高出力タイプの製品をさらに上回る新製品の製造を目指している。工場の管理は、アンフィニが受け持つが、生産したパネルは、子会社のJapan Solar(ジャパンソーラー)ブランドとなる。製品は、福島県から東北地方を中心に、海外にも出荷していく方針。

 親川智行社長は、「再生可能エネルギー需給率100%を目指す福島県と、太陽光パネルのさらなる普及拡大を目指して連携し、雇用促進と復興はもちろん、メイドイン福島を国内外へ発信していきたい」との抱負を述べた。