一括制御リモコン
一括制御リモコン
(出所:パナソニック)
[画像のクリックで拡大表示]
取り付けイメージ
取り付けイメージ
(出所:パナソニック)
[画像のクリックで拡大表示]

 パナソニックは、既存の太陽光発電システムに蓄電池を後付けして、自家消費に移行できるシステムを製品化したと発表した。「住宅用・創蓄連携システムRタイプ」で、10月23日に発売する。

 太陽光発電とLiイオン蓄電システムを連携して日常時も停電時も電力を安定供給する「住宅用・創蓄連携システム」の新製品となる。既設のパワーコンディショナー(PCS)を交換せずに蓄電池と連携できるのが特徴。

 容易に蓄電池を後付け設置できるため、初期投資を抑えながら太陽光発電システムを導入できるという。居住環境や家族構成の変化に合わせて蓄電池の導入を検討でき、実際にLiイオン蓄電池を導入することで固定価格買取制度(FIT)に基づく売電を主流とした使い方から電力の自給自足型の使い方に簡単にシフトできる。

 連系出力は5.5kW、自立出力は2.0kVA。停電時でも冷蔵庫や照明を付けたまま電気ケトルや炊飯器を利用できる。電力変換効率は96.5%で、同社の従来PCS製品より0.5%向上した。全回路が独立動作する最大電力点追従制御(MPPT)を4回路搭載したマルチストリング型で、標準の太陽光パネルとハーフタイプや台形タイプの太陽光パネルを自由に組み合わせできる。

 システム構成および希望小売価格(税別、工事費別)は、蓄電池対応PCS「パワーコンディショナR 蓄電池取付可能タイプ」が45万5000円、PCSと蓄電池をつなぐ「充放電コンバータ」が19万5000円、発電・蓄電量や運転モードを確認・制御できる「一括制御リモコン」が2万円。販売目標は、パワーコンディショナR単体として年間1万台。