ユーグレナは、燃料用微細藻類の培養施設を三重県・多気町の複合型施設「多気クリスタルタウン」に建設する(ニュースリリース)。2016年10月に運用を開始し、2018年には「国内最大級」(同社)の総面積3000m2まで拡張する予定だ。

 同施設の建設と運用は、中部電力グループの中部プラントサービス(本社名古屋市)や三重県、多気町の協力の下、「バイオ燃料用藻類生産実証プロジェクト」として実施するもの。燃料用微細藻類の大規模・低コスト生産技術の確立を目指す。実証期間は2019年3月31日までとする。

 同プロジェクトでは、中部プラントサービスが保有する木質バイオマス発電所の隣接地に「藻類エネルギー研究所」を建設し、バイオ燃料向け微細藻類の研究・培養を実施する。発電所の排ガスや排水、排熱などを、微細藻類の培養に必要な二酸化炭素源やエネルギーとして利用することで、微細藻類の生産コストの低減を図る。施設の建設に当たっては、資源エネルギー庁の「平成28年度 微細藻類燃料生産実証事業費補助金」を活用する。