ディスプレー分野で“ソニーらしい”技術が登場した。微細なLED素子をひとつの画素として利用するLEDディスプレー技術「CLEDIS(クレディス)」である(関連記事)。同技術を適用したディスプレーユニットを開発し、米国ラスベガスで6月に開催されたオーディオビジュアル分野の展示会「InfoComm 2016」に出展した(図1)。発売は、2017年1〜3月の予定である。

図1 「InfoComm 2016」に出展したLEDディスプレー(写真:ソニー)
図1 「InfoComm 2016」に出展したLEDディスプレー(写真:ソニー)
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 このディスプレーユニットを複数個組み合わせることで、用途や設置場所に応じて画面の大きさや縦横比などを変えられる(図2)。ユニットの画面の枠は非常に細い。これを上下左右に並べることで、目地がほとんど見えない大画面を構築できる。デジタルサイネージやパブリックビューイング、ショールーム用ディスプレー、自動車のデザインレビューなど、主にB to B用途での利用を想定する。例えば、ユニットを横12個、縦3個並べて横3840×縦1080 画素とした、4.8m×1.4mの200 型ディスプレーを構築できる。

図2 LEDディスプレーの特徴(図:ソニー)
図2 LEDディスプレーの特徴(図:ソニー)
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