出力14.224MWの新潟海辺の森ソーラーパーク
出力14.224MWの新潟海辺の森ソーラーパーク
(出所:ジャパン・リニューアブル・エナジー)
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 再生可能エネルギー発電事業者のジャパン・リニューアブル・エナジー(東京都港区:JRE)は8月23日、新潟県において、出力約14MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「新潟海辺の森ソーラーパーク」が完成したと発表した。

 8月19日に運転を開始し、同月31日に竣工式を開催した。

 新潟県内では、阿賀野市にある「新潟東部太陽光発電所 3号系列」の約15MW(関連コラム1関連ニュース)に次ぐ規模のメガソーラーとなった。

 同社は、米ゴールドマン・サックス・グループと、森トラスト・ホールディングスの森章社長が設立したMAプラットフォーム(東京都港区)による合弁会社の傘下の企業で、国内で22カ所の太陽光発電所、1カ所の風力発電所を運営している。

 発電事業者は、同社と建設コンサルタントのキタック(新潟県新潟市)の合弁によるSPC(特定目的会社)である、合同会社新潟島見ソーラーパーク(新潟市)となる。

 新潟市北区島見町にある、敷地面積約16haの土地に立地する。

 県有地と私有地で構成され、このうち県有地は、新潟市北区にある地区の住民を対象に計画されていた集団移転後の代替用の農地となることが予定されていた。しかし、この移転は実現せず、その後、2013年に県が公募によって貸し出し、メガソーラー用地とした。

 一方、民有地については、借地の手続きが遅れ、稼働開始時期が当初の予定だった2015年2月から、2016年8月に遅れた。

 年間発電量は、一般家庭約4400世帯分の消費電力に相当する、約1600万kWhを見込んでいる。全量を東北電力に売電し、買取価格は36円/kWh(税抜き)となっている。

 太陽光パネルは、ソーラーフロンティア製を採用し、8万6208枚を並べた。海岸沿いに立地するため、架台の鋼材には亜鉛メッキを施し、塩害対策とした。パネルの設置角は20度で、発電効率と積雪対策の両立を目指したとしている。

 パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。