蓄電池の最適充放電スケジュールを算出するAPIのイメージ
蓄電池の最適充放電スケジュールを算出するAPIのイメージ
(出所:Sassor)
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 Sassor(東京都渋谷区)は8月28日、クラウドを通じて蓄電池を最適制御する「蓄電池最適充放電スケジュール算出API」の提供を開始したと発表した。

 住宅や工場など施設ごとの特性や天候を推測し、経済性や自給率が最大化するよう蓄電池の充電・放電スケジュールを算出する。住宅や工場のコスト削減、VPP(仮想発電所)などさまざまな蓄電池の用途に対応できるという。

 同APIを蓄電池設置済みの住宅に導入することで、年間約5000円の電力コストの削減効果が見込めるという(オール電化住宅で太陽光発電の買取価格が1kWhあたり31円の場合)。さらに将来、太陽光発電の買取価格が低下し、ダイナミックプライシングなど売電単価の体系が複雑になった場合、より高い削減効果を見込めるという。

 このほかにも、工場への導入では、天候や生産量の変化による消費電力を推測し、高圧契約電力のピークカットや充放電制御を最適化できるという。VPPを構成し、地域コミュニティ内の需要量と供給量を推測して各施設の蓄電池や電気自動車(EV)の充放電制御を行い、電力需要が逼迫した場合のデマンドレスポンス(DR:需要応答)にも対応する。

 クラウドを用いてシステムを構成する。API利用料(クラウド利用料とライセンス料)は、連携する台数などに応じて、その都度、応談としている。