太陽光パネルを水上に浮かべるフロートの大手、フランスのシエル・テール・インターナショナルの日本法人、シエル・テール・ジャパン(東京都中央区)は8月30日、三重県において、池の水上を使った太陽光発電所の起工式を開催した。
津市芸濃町萩野にある「田野池」の水上を活用した。2017年11月に売電を開始する予定。連系出力は1.980MW、太陽光パネル出力は2.548MWとなっている。
発電事業者は、同社の子会社である「水田湖一」となる。
売電価格は24円/kWh(税抜き)で、中部電力に売電する。年間発電量は、227万700kWhを見込んでいる。
設計・調達はシエル・テール・ジャパン、施工はスーパーツールECO(大阪府堺市)とTOKS(大阪市東成区)が担当した。
太陽光パネルは中国ジンコソーラーホールディング製、PCSはスペインのパワーエレクトロニクス社製を採用した。
同社は、従来からの水上太陽光発電所向けフロートの販売やエンジニアリングに加えて、太陽光発電事業に参入している(関連コラム)。
日本におけるフロートの供給実績は、8月時点で累計約104MWとなり、2017年度は合計約70MWの新規の受注を目指している。
発電事業については、徳島県の4カ所(関連ニュース1、同ニュース2)、奈良県の1カ所(同ニュース3)が稼働済みとなっている。