自然電力が新潟市に開発した営農型メガソーラー
自然電力が新潟市に開発した営農型メガソーラー
(出所:日経BP)
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 自然電力(福岡市中央区)は、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)に特化したコンサルティングサービスを提供するエコ・マイファーム(京都市)と提携すると発表した。7 月20 日に業務提携契約を締結した。

 エコ・マイファームは、ソーラーシェアリングを含め再生可能エネルギー導入コンサルティングを行う千葉エコ・エネルギー(千葉市)と、全国5カ所の農業専門学校と120カ所の貸し農園を展開するマイファーム(京都市)が、ソーラーシェアリングに特化したコンサルティングサービスを目的に、2017 年5 月19日に設立した合弁会社。

 自然電力は、2011 年の会社設立以来、自然電力グループとして、約700MW(2017 年8 月末時点)の太陽光発電所の企画・開発・EPC(設計・調達・建設)・O&M(運営・保守)を手掛けている。ソーラーシェアリングに関しては、新潟市で出力約1.4MWのプロジェクトを2017 年5 月に完工した実績がある(関連記事)。

 農地に支柱を立てて太陽光発電設備を設置し、農業と発電事業を同時に行うソーラーシェアリングは、農業収入と再エネの売電収入を両立し、持続可能な営農を実現する新たな仕組みとして注目されている。

 一方で、普及に向けては、特殊な条件下での設備設置であるため、資金調達から開発、EPC におけるノウハウなどが必要とされるという。今回の提携により、両社は、それぞれの有する技術、知見や人材などで連携し、特に実現の難易度が高い大規模なソーラーシェアリング事業の開発およびEPCに取り組むとしている。

 自然電力は、エコ・マイファームと連携し、国内のソーラーシェアリング事業を推進することで、農業の保全・振興と再エネのさらなる拡大との両立を目指す。