Looop(東京都文京区)は8月19、低圧向け電力サービス「Looopでんき・おうちプラン/ビジネスプラン」の販売エリアを、東北電力、九州電力、北海道電力、中国電力管内の4エリアにも拡大すると発表した。再生可能エネルギー電源の比率は、これまで通り、26%を維持する方針だ。今年9月から順次、開始する。

 これまでの東京電力、中部電力、関西電力管内の3エリアに加え、4エリアが加わったことで、四国電力と北陸電力管内を除く、全国での電力サービスを実現する。

 電源構成の計画値は、「固定価格買取制度(FIT)を利用しない再エネ・6%」「FITを利用した再エネ・20%」「その他・74%」を維持する。

 FITを利用しない再エネの電源は水力発電から調達する。岐阜県恵那市にある木曽川水系の阿木川ダムを利用した発電所(出力2.6MW)から調達する。ほかに鹿児島県指宿市にある地熱発電所(2017年春に試運転開始の予定)からも調達する計画を立てている。

 再エネ電源を売りにする電力供給サービスでは、ソフトバンクグループがすでに「FITでんきプラン」として、北海道電力、東京電力、関西電力管内でサービスを提供している。同プランでは、FITを活用した再エネ電源の比率を約6割と公表している。

 Looopは、低圧向け電力サービスの契約数が、2016年7月末までに累計2万件に達したと公表している。