BELECTRIC Solar & Battery社が建設したメガソーラー
BELECTRIC Solar & Battery社が建設したメガソーラー
(出所:BELECTRIC Solar & Battery社)
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 独innogy社は29日、太陽光発電と蓄電池の事業会社であるBELECTRIC Solar & Battery社を買収する計画を発表した。innogy社は、ドイツの電力大手RWE社が事業再編の一環として再生可能エネルギー事業を電力の小売事業などと統合し、独立させた事業会社。

 今回の買収により、innogy社はメガソーラー(大規模太陽光発電所)と定置型蓄電池を活用したプロジェクトのポートフォリオが大幅に強化、拡大されたとする。

 買収の手続きは2017年の初めに完了する意向である。

 BELECTRIC Solar & Power社は、BELECTRICグループの傘下企業である。innogy社とBELECTRIC Holding社は株式買収の合意契約を締結した。買収価格は「数千万ユーロ台の上方」という。

 独占禁止法などの規制に抵触しないかの判断を関連当局が下してから手続きが行われるが、これまでの経緯などからみて、承認される見込み。

 BELECTRIC Solar & Battery社は、メガソーラーの設計、建設、運用・保守(O&M)を専門分野としている。定置型蓄電池の活用にも積極的に取り組んでおり、大規模な蓄電池システムのターンキー・ソリューションも提供している。

 製品開発と製造の拠点はドイツとインドに置いている。事業対象の地域は欧州が中心だが、成長性の見込める中東・北アフリカ(MENA)、インド、南アメリカ、米国への事業も展開しつつある。

 この分野では15年以上の経験があり、280件以上のメガソーラーと、ピーク容量の合計で1.5GW以上の住宅用太陽光発電システムの設置を手掛けてきた実績があるという。