米国の再生可能エネルギー開発事業者であるGreenbacker Renewable Energy社は8月24日、ノースカロライナ州東部のメガソーラー(大規模太陽光発電所)5件、合計出力で27.8MW分を子会社経由で買収すると発表した。買収金額は2050万ドル(約22億4000万円)。

 現在同メガソーラー5件を所有するConergy Projects社が、資本市場や金融などの顧問業務を手がけるFTI Capital Advisors社を経由してGreenbacker社に売却する。

 同メガソーラー5件は、いずれも2015年に稼働を開始し、米エネルギー小売大手のDuke Energy社が15年間の電力購入契約(PPA)に基づいて発電した電力の全量を買い取っている。PPAの残存期間は約13年間で、買取価格は約0.066ドル/kWh。PPA期間中に買取価格の変更はない。

 電力に加え、環境価値による収益化も行う。メガソーラー5件はいずれもノースカロライナ州の再生可能エネルギー・クレジットとしてPPA期間中に5ドル/MWhの収益も得られる。このうち1件はさらに10年間、1ドル/MWhの収益化を見込んでいる。

 Greenbacker社のCharles Wheeler CEOは、「最近、ポートフォリオの幅を広げるために風力発電や住宅用太陽光の資産も取得しているが、米国内のメガソーラー資産にも引き続き投資を行っていく」と述べている(関連記事1)。

 今回のメガソーラー5件、合計出力27.8MWの取得により、同社の再エネ資産ポートフォリオは、風力が45.5MW、太陽光が産業用と住宅用の合計で104.0MW、両者の合計で149.5MWとなる。