エルピクセル 代表取締役の島原佑基氏
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東京大学発のベンチャー企業であるエルピクセルは、生体組織の立体構造情報と人工知能を活用した病理診断支援システムを開発する。経済産業省「平成28年度戦略的基盤技術高度化支援事業」において、TCK他との協同プロジェクト「レーザーアブレーション技術を用いて生体組織の構造解析を高速かつ低価格で実現するナノレベル3D構造解析システムの開発」が採択されたことを受けて発表したもの。
医療現場での病理診断や再生医療の進歩とともに、病理医をはじめとする病理診断従事者の作業負担の増加が問題視されている。今回のプロジェクトでは、こうした病理医の診断をサポートする診断支援システムの構築を目指す。
具体的には、ナノレベルの分解能で生体組織の観察を可能とするために主に電子顕微鏡、レーザーアブレーションシステム、3次元画像判定用エンジンで構成されるシステムを開発する。試料スライスから画像取得までを全自動で実施でき、組織の撮像に伴う損傷を最小限に抑え、短時間かつ大量の切片画像を取得する。さらに切片画像から3Dイメージを構築し、一部ディープラーニングを用いたシステムを構築する。
エルピクセルは、3次元構築と3次元画像判定用エンジンの開発を担当。2018年の事業化を目指す。
