エコ・ボンズの事業実績の一部
エコ・ボンズの事業実績の一部
(出所:ジー・スリーホールディングス、2016年8月期第2四半期決算説明資料)
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 ジー・スリーホールディングスは8月24日、未着工の太陽光発電所の買取事業を開始すると発表した。国内全地域を対象に合計出力100MW規模の案件を買い取る予定で、総額30億円を見込む。買取原資は、自己資金か金融機関などからの借入で賄う。

 同社は連結子会社のエコ・ボンズが、太陽光発電の開発事業から案件の売却、太陽光発電パネル、周辺機器などの販売を手掛けている。今回、立ち上げた買取事業は、ジー・スリーホールディングスが担当する。同社、あるいは同社の設立する合同会社が未着工案件を買い取り、事業計画を再構築して、エコ・ボンズやパネルメーカーなど外部企業の協力を得て、開発を進めて太陽光発電所を建設する。

 固定価格買取制度(FIT)の改正法が成立したことで、来年3月31日までに電力会社と接続契約を締結できない場合、設備認定が原則的に失効することになった。一方で設備認定を取得しながら、建設計画が停滞している案件が相当数、残っている。ジー・スリーホールディングスは、こうした未着工案件を取り込む。

 同社は7月27日、ソーラーフロンティアと協業し、共同で約300MWの太陽光発電所を建設すると発表していた。ジー・スリーホールディングスとエコ・ボンズが案件を開発し、ソーラーフロンティアが資金調達とパネル供給などを担う。