AWAKENS社の経営メンバー
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GENOME LINKのサービスイメージ
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GENOMIC EXPLORERのゲノムを見える化する機能
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 人の全遺伝情報(全ゲノム)を活用したサービスプラットフォームの構築を目指すAWAKENS社は2017年8月22日、500 Startups Japan、エムスリー、日本医療機器開発機構、エンジェル投資家の鎌田富久氏、西野恒五郎氏、北野宏明氏、および複数の個人投資家から資金調達を実施したと発表した。これにより、ゲノム統合型サービスの開発用ソフトウエア「GENOME LINK」の開発を加速させるとともに、パートナー企業との連携構築を進める。

 AWAKENS社は米国シリコンバレーのゲノム分野に特化したスタートアップセンターを拠点とする。開発中のGENOME LINKは、企業がAWAKENS社の支援を受けることで質の高いゲノム統合型サービスを提供できるようにするBtoB(法人向け)サービス。ゲノムデータの取得からデータ管理、ゲノム解釈情報の連携までを、顧客側の開発者によるコーディングだけで実装できるようにする。

 このほか、BtoC(消費者向け)のプラットフォーム「GENOMIC EXPLORER」を提供しており、日本国内でのゲノム統合型サービスプラットフォームも構築中という。GENOMIC EXPLORERは、従来の遺伝子検査サービスではブラックボックスだった「ゲノムデータの見える化」と、全ゲノムをベースにした網羅的な解釈情報へのアクセスを提供するもの。利用者はこのサービスを通じて自分自身の全ゲノムデータを保有し、関心のある情報へ自由にアクセスできる。まずは科学教育を目的として、体質傾向など利用者の関心度が高い情報へのアクセスを提供するという。