「SOLAR SPEC(1,000kW)」新旧モデルのサイズ比較。赤色が新モデル
「SOLAR SPEC(1,000kW)」新旧モデルのサイズ比較。赤色が新モデル
(出所:Wave Energy)
[画像のクリックで拡大表示]

 配電盤や太陽光発電用発電設備などを手がけるWave Energy(東京都港区)は8月22日、パワーコンディショナー(PCS)と高圧盤を一体化した太陽光発電システム「SOLAR SPEC(1000kW)」について、従来機種よりコンパクト化した新モデルを発表した。今秋に出荷を開始する予定。

 PCS、集電盤、高圧盤、PCS専用変圧器を一体化した製品。現場での盤内作業や配線工事が不要で、基礎の上に下ろすだけで設置完了する。さらに、オプションで遠隔監視・制御システムや3G回線遠隔監視装置なども搭載できる。

 搭載する東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製PCSを24入力から16入力にリニューアルしたのに伴い、横幅が約800mm短くなり、設置スペースを13%削減した。定格出力は従来と変わらず1MWとなる。

 このほかにも、集電盤にはWave Energy独自の専用ブレーカーを採用し、メンテナンス性の高いコンパクトな配線となった。集電盤を内蔵したことで接続箱から直接接続でき、ケーブル加工の信頼性を高めたという。発電電圧はDC1000Vで、同一条件のDC600Vより細いケーブルを使用できる。

 また、新たなラインアップとして「高圧連系用キュービクル(送電盤)不要タイプ」を追加した。従来2台以上、接続する際に必要だった高圧連系用キュービクルが不要になるため、機器代、工事費用、運送費、土地代、配線費用などを削減できる。

 同社は、インテックス大阪で9月20日~22日に開催される関西スマートエネルギーWeek内「第5回関西太陽光発電システム施工展」において、今回発表したSOLAR SPEC(1000kW)の実機を展示する。