道の駅「どまんなか たぬま」に完成したカーポート型太陽光発電所
道の駅「どまんなか たぬま」に完成したカーポート型太陽光発電所
(出所:どまんなか たぬま)
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40台分は屋根を高くして特殊車両の駐車も可能にした
40台分は屋根を高くして特殊車両の駐車も可能にした
(出所: どまんなか たぬま)
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 栃木県佐野市吉水町にある、道の駅「どまんなか たぬま」に建設していたカーポート型の出力1.1MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)が完成し、8月末に稼働する予定だ。

 佐野市などが出資する第3セクター、どまんなか たぬま(栃木県佐野市)が建設した。平常時は売電事業として運用し、災害時には防災拠点として活用する。道の駅が大規模なカーポート型太陽光を設置したのは全国で初めてという。

 道の駅の北側にあった約5000m2の駐車場を屋根付きに改装するとともに、屋根上に太陽光パネルを設置した。駐車スペースは350台分で、出力は約1.1MWになる。鉄骨柱に折板屋根を取り付け、その上にパネルを固定した。基礎は、ベースパック工法を採用し地中に鉄筋コンクリートで固定した。4本の柱の間に縦横2台、計4台の駐車スペースを確保した。

 災害時は、一部のパワーコンディショナー(PCS)を自立運転して、蓄電池を充電するほか、屋根の下のスペースを避難所や物資置き場などとして開放する。そのため約40台分は、屋根の高さを3m以上にして、災害用の特殊車両も駐車できるように設計した。非常用のポータブル蓄電池は10kWh分(5kWh/台×2台)を常備した。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは渡辺電設(栃木県足利市)が担当し、太陽光パネルはカナディアンソーラー製、PCSは田淵電機製を採用した。総事業費は5億5000万円で、足利銀行から融資を受けた。買取価格は32円/kWh(税抜き)。