BCPGジャパンが国内で稼働させたメガソーラーの例
BCPGジャパンが国内で稼働させたメガソーラーの例
秋田県の出力約13MW(出所:BCPGジャパン)
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 タイの石油関連企業であるBangchak Petroleum社グループのビーシーピージージャパン(BCPGジャパン:東京都港区)は8月24日、メガソーラー(大規模太陽光発電所)の開発・建設資金として、プロジェクトファイナンスによる融資契約を締結したと発表した。岡山県奈義町に開発する出力約14.1MW(パネル設置容量)の発電所が対象となる。

 融資額約38億6000万円のプロジェクトファイナンス契約を、オランダING Bank社の東京支店と締結した。これは、同メガソーラーの開発・建設費の約85%となる。

 BCPGジャパンにとって、6件目となるプロジェクトファイナンスの契約となった。日本で開発したすべての案件を、プロジェクトファイナンスによる融資で賄っている。

 今回のメガソーラーは、岡山県奈義町にある約19万m2の土地に立地する。BCPGジャパンが開発する最大規模、かつ、中国地方における初の発電所となる。

 2017年3月に稼働する予定で、発電電力は全量を中国電力に売電する。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、IHIプラント建設(東京都江東区)が担当する。連系点までの自営線は、中電工が施工する。

 太陽光パネルは中国トリナ・ソーラー製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 O&M(運用・保守)は、BCPGジャパンが担当する。

 同社はこれまで、国内の5カ所・合計出力26MW(パネル容量ベース)の太陽光発電所を稼働済みで、8月には、秋田県にかほ市の出力約13MWが売電を開始している(関連ニュース記事1)。

 BCPGジャパンは、米SunEdison社の日本法人だったサンエジソンジャパンをBangchak Petroleum社グループが買収し、現社名に変更している(関連ニュース記事2)。