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 米Ford Motor社は2016年8月16日、2021年にライドシェアリング用に完全自動運転車を量産すると発表した。

 この目標の実現に向けて自動運転に必要な技術開発を進めるため、3Dマッピングやセンサーなどの技術会社4社に投資するとともに、カリフォルニア州のパロアルトに専用キャンパスを設け、既存の研究開発センターに隣接して二つの新しい建物と15万平方フィートの研究スペースを追加し、研究開発チームを倍増する。

 同社は自動運転技術の開発に積極的で、都市の道路環境を模したテストコース「Mobility Transformaton Center(通称Mcity)」での自動運転車の試験や、LiDARセンサーの開発の一環として夜間や雪道での試験も行っている。さらに自動運転機能を搭載した「Fusion Hybrid」による公道試験を行っており、2016年にはその規模を3倍にする。

 こうした10年以上にわたる自動運転車の研究開発を踏まえ、2021年にはハンドルやペダルのないレベル4の完全自動運転車を導入する。具体的にはタクシーやライドシェアリングなどの商用モビリティサービス向けに設計し、大量に利用できるようにする。