「野馬土プロジェクト」で建設した太陽光発電所
「野馬土プロジェクト」で建設した太陽光発電所
(出所:特定非営利活動法人 野馬土)
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 衣料品・雑貨販売を手掛けるビームス(東京都渋谷区)は、「ビームス ジャパン」(東京都新宿区)、「ビームス 原宿」および「ビームス ボーイ 原宿」(東京都渋谷区)の3店舗に、8月から福島県相馬市の太陽光発電所で発電した電気を導入した。

 地元の非営利法人の取り組む「野馬土プロジェクト」で建設した6サイト合計約300kWの太陽光発電所で、みんな電力(東京都世田谷区)を通じて購入契約した。

 「野馬土プロジェクト」とは、東日本大震災の津波と原発事故により使えなくなった農地に太陽光発電施設を設置し、売電収入を農業復興と地域再生のための活動に充てるというもの。特定非営利活動法人 野馬土(相馬市)が取り組んでいる。

 ビームスでは、福島県とビームス ジャパンのタイアップ企画「ふくしまものまっぷ」を1月から展開しており、今回の電力購入がさらなる復興支援の一助となることを期待しているという。

 同プロジェクトによる太陽光発電所は、南相馬市小高区金谷北地区に4基、金谷若林地区に1基、井田川西迫に1基設置の6カ所合計283kWで、一般家庭約98世帯分に相当する年間355MWhを発電する見込み。工事費は約1億円で、経済産業省の「半農半エネモデル等推進事業」から3分の1の補助金を受けた。