インドの財閥タタ・グループのTata Power Solar社は16日、政府系の大手電力事業者であるNTPC向けに出力100MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設し、稼働に成功したと発表した。

 このメガソーラーは同国南東部のアーンドラ・プラデーシュ(Andhra Pradesh)州アナンタプル(Anantapur)に立地する。インド国内で製造された太陽電池セル(発電素子)とパネルを用いた発電所としては最大になるという。

 プロジェクトの特徴として、システムのバランスや配線における革新的な設計、避難システム選択の最適化などを挙げている。年間に約1億6000万kWhを発電し、約11万tの温室効果ガス(CO2)排出量を削減できると見込む。

 Tata Power Solar社は契約で定められていた工期の80%でこのメガソーラー建設プロジェクトを完了させ、予定より約3カ月前倒しで引き渡したという。安全管理は万全であり、130万人・時間の労働力が投入されたとし、熟練した同社の社員だけでなく現地でも50人以上の労働者を雇用したとする。

 500エーカー(約202万km2)の用地には自然の小川や小丘が含まれていたが、それらには手を付けず生態系の保全に配慮したという。

 Tata Power Solar社は太陽電池や太陽光パネルの製造とEPC(設計・調達・施工)業務を手がけており、25年以上の経験を持つという。インド全土で地上設置型(250MW以上)と屋根上設置型のメガソーラーを手掛けた実績がある(関連記事1関連記事2関連記事3)。