米ミシガン州のエネルギー大手であるConsumers Energy社は15日、同社として2カ所目の「コミュニティ・ソーラー」が稼働を開始したと発表した。

 コミュニティ・ソーラーとは、同じ地域内の別の場所にある太陽光発電システムの発電量を、あたかも自分の家の屋根に設置したシステムで発電したかのように、自分の電気料金に組み込むことができる仕組み(関連記事1関連記事2)。

 今回稼働を開始したコミュニティ・ソーラーは、西ミシガン大学(Western Michigan University)の遊休地8.5エーカー(約3万4400m2)を活用したもので、設備容量は1MW。今年4月にグランド・バレー州立大学(Grand Valley State University)で稼働させた3MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)に次ぐ、同社にとって2つめのコミュニティ・ソーラー発電所となる。

 これらのコミュニティ・ソーラーは、同社が展開するコミュニティ・ソーラー推進制度である「Solar Gardens」プログラムの一環という。Solar Gardensでは、顧客が自発的にメガソーラーの運営に参加することで、再生可能エネルギー開発を支援し、低炭素化を推進できる。具体的には、同プログラムに参加した顧客は、毎月会費を支払う代わりに、コミュニティ・ソーラーの発電量に応じて電気料金の控除が受けられる。

 同社は、今年7カ所の石炭火力発電所を閉鎖する一方で再エネ導入を進めている。Solar Gardensプログラムによる太陽光発電に加えて、ミシガン湖周辺などで2カ所の風力発電所を稼働している。他の発電事業者からも電力購入契約(PPA)に基づいて風力や水力、バイオガス発電などの再エネ電力を購入しており、今後もさらに再エネ比率を高めていくという。