台湾の鉄鋼最大手である中国鋼鉄(CSC)は12日、約9億6000万台湾ドルを投資し、太陽光発電事業を行う合弁会社を同社の系列会社と新たに設立すると発表した。同社が10日に開いた取締役会における経営や事業に関する決定事項を受けたもの。

 CSCと合弁で太陽光発電事業を行う子会社は、China Ecotek(中宇環保工程)社、China Steel Chemical(中鋼碳素化学)社、Dragon Steel(中龍鋼鉄)社の3社。新会社におけるCSCの出資比率は55%となる。

 新会社の設立により、台湾政府のグリーンエネルギー政策に沿って省エネルギーや温室効果ガス排出量の削減といった技術開発のトレンドに対応する。

 新会社は今後3年以内にCSCグループの工場の屋根上、約32万m2に合計80MW分の太陽光パネルを設置する。年間の発電量は、1億200万kWhを見込んでいる。