中国Jinko Solarは8月5日、米国フロリダ州マイアミの環境教育施設「Miami Science Barge(「バージ」)」に16.9kWの太陽光パネルを寄贈したと発表した。

 「バージ」は、マイアミ市内のビスケーン(Biscayne)湾沿いにある「ミュージアム・パーク(Museum Park)」の海上に係留された広さが約330㎡のはしけ(バージ)を活用するプロジェクトで、「STEM」(科学、技術、工学、数学)教育や持続可能性の啓もうなどを主な目的としている。

 施設内は3つのゾーンに区分されており、来場者は各ゾーンで生態系、海洋の体験、再生可能エネルギーを学ぶことができる。

 バージはオフグリッドの施設であり、使用するエネルギーはすべて太陽光パネルで賄われる。このため、太陽光パネルに加えて米Sonnedix社製パワーコンディショナー(PCS)と米Aquion Energy社製の75kWhの蓄電池も併設している。いずれも、Jinko Solarと同様に、各メーカーがバージに寄贈した。

 蓄電池には3日分の電力を貯められるという。オフグリッド化によって年間に1000ドル以上のコストを節約でき、その分を低所得層などに無料でプログラムを提供するための原資にするという。

 バージのディレクターであるNathalie Manzano氏は「この施設は持続可能性を具現化したものであり、太陽光パネルは極めて重要な要素です。フロリダ州南部で一般の方が稼働中の太陽光発電設備を見学することで、『太陽光の州(the Sunshine State)』とも呼ばれる同州が、再エネ資源の活用でどのように全米をリードすべきかを学べるでしょう」と述べている。