出力約111MWの「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」
出力約111MWの「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」
(出所:日経BP)
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 東芝は8月5日、千葉県君津市で計画する出力33.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)プロジェクトに関し、タイのガンクル・エンジニアリング(本社・バンコク)とEPC(設計・調達・施工)契約を締結したと発表した。

 発電所名は「君津メガソーラー発電所」。ゴルフ場の建設予定地だった約47haの用地に建設する。2016年9月に着工し、2018年度中に運転を開始する予定。受注金額は約90億円となる。

 今回のメガソーラー事業は、ガンクル・エンジニアリングの出資するSPC(特定目的会社)を通じて運営される。年間の推定発電量は約4500万kWhで、一般家庭約1万世帯分の年間使用電力量に相当する。CO2削減効果は、年間約2万t。

 受注したのは、基本設計を含むエンジニアリング全般、主要機器の納入およびプラントの建設を含めたプロジェクト全体のEPCサービスとなる。東芝製の変換効率18.1%の高効率タイプの多結晶シリコン型太陽光パネルを約15万2000枚設置する。

 また、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製の変換効率98.6%の750kW機44台、500kW機を1台、設置する予定。

 ガンクル・エンジニアリングは、1982年に設立された電力インフラの設備・運営会社。送配電・変電機器の製造販売や、再生可能エネルギー発電事業、EPC、O&M(運営・保守)事業などを手掛けている。

 東芝は、稼働済みのメガソーラーの出力規模では国内2番目となる出力約111MWの「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」(北海道安平町)のEPCサービスを手掛けるなど、規模の大きな太陽光発電所の設計・施工で実績がある。