赤ちゃんロボット「スマイビS」の主な機能
赤ちゃんロボット「スマイビS」の主な機能
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 ミサワホームグループのニュー・ライフ・フロンティアは、認知症予防や健康寿命の伸長などが期待される赤ちゃんロボット「スマイビS」を、2016年8月から高齢者や介護事業者向けに販売する。価格は14万円(税抜き)。

 スマイビSは、1歳前後の乳児を想定した赤ちゃんロボット。ニュー・ライフ・フロンティアが運営する「有料老人ホーム・介護情報館」の館長である中村寿美子氏が監修し、製造は自動車部品メーカーの東郷製作所が担当する。

 他の高齢者向けロボットのような会話機能は持たないが、実際の赤ちゃんの笑い声や泣き声を使用しているのが特徴。癒し効果が期待できるほか、使用者が表情や声などからその感情を自分なりに解釈したり、「お世話をしたい」「面倒を見なくてはならない」という意識が芽生えたりすることで、認知症予防にもつながるとしている。被験者向けの実証結果でも、認知症を進行させる要因のひとつである「うつ状態」の改善が見られたという。

 マイクや加速度センサーを内蔵しており、使用者の声や抱き方に応じて「笑う」「泣く」「首を振る」「くしゃみをする」など、さまざまな反応をする。また、実際の乳児よりも軽く小さいサイズにすることで、高齢者でも抱きやすい工夫を施している。

 付属のアダプタを耳に差し込むことでバッテリー充電が可能。動作時間は約10時間。電源のオンオフや声の大きさ調整に対応したダイヤル式のつまみを備える。重さは約1.2kg。