DIC鹿島工場
DIC鹿島工場
(出所:DIC)
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 DICは7月31日、有機顔料などを生産する鹿島工場(茨城県神栖市)の遊休地にメガソーラー(大規模太陽光発電所)を新たに設置すると発表した。同設備導入による鹿島工場のCO2排出量は、2016年比約3%の削減につながるという。8月に着工し、2018年1月に竣工する予定。

 今回導入するメガソーラーは、工場内で使用する電力用で、発電出力は1.6MW。年間発電量は1700MWhで、年間1200tのCO2削減を見込んでいる。同社によると、鹿島工場は土日祝日も休まず稼働するため、太陽光の発電電気は余剰なし、全量を自家消費できるという。太陽光パネルとパワーコンディショナー(PCS)のメーカーは非公表。

 同社では、地球温暖化防止への取り組みとして、CO2排出量削減を目的に、再生可能エネルギーを積極的に導入している。鹿島工場では、これまで4MWのバイオマス発電設備、2.3MWの風力発電設備を2基、100kWの太陽光発電システム、1.7MWのコージェネレーション(熱電併給)システムを導入し、2016年の1年間で2万5884tのCO2を削減した。

 同社グループでは、2016年度から「温室効果ガスの排出量(絶対量)を毎年1%削減し、2020年までに2013年を基準に7%削減」とする中期目標を独自に設定している。今回のメガソーラー導入効果をグループ全体で評価すると、2013年比で0.2%の削減に寄与することになるという。