大阪府堺市の大型物流施設「アイミッションズパーク堺」
大阪府堺市の大型物流施設「アイミッションズパーク堺」
(出所:オリックス)
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 オリックスは8月1日、大阪府堺市の大型物流施設「アイミッションズパーク堺」の屋根を賃借し、太陽光発電事業を開始したと発表した。出力は2.75MWで、単独の物流施設における屋根借り方式の太陽光発電設備としては国内最大級としている。

 同物流施設は、伊藤忠商事とMapletree Investments Pte Ltd.(本社・シンガポール)が共同開発した。地上4階建て、トラックバースとランプウェイ(傾斜路)を持つ複数テナント向け施設で、緑化駐車場やLED照明など環境に配慮した設計となっている。

 屋根上太陽光発電設備は、6月29日に運転を開始した。年間予想発電量(初年度)は、309万4994kWhを見込み、これは一般家庭約860世帯分の年間消費電力に相当する。

 三晃金属工業が施工を担当した。京セラ製の太陽光パネルを1万368枚設置した。パワーコンディショナー(PCS)は、日立製作所製を採用した。

 オリックスの屋根設置型太陽光発電事業は、顧客の所有する物流倉庫、商業店舗、工場などの屋根をオリックスが賃借し、太陽光発電設備を設置して発電事業を行う。伊藤忠商事とMapletreeの共同開発した物流施設の活用実績としては、今年3月に稼働した「アイミッションズパーク野田」の屋根上に続き今回が2件目。両施設合計で最大出力4.31MWの太陽光発電設備となる。

 オリックスは、現在、屋根設置型太陽光発電事業において、最大出力100MW以上、全国375サイト(内、運転開始済み85MW、171サイト)で開発・運営を手掛けている。