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風力と太陽光で推進するエコ船舶、海上試運転の準備開始

2017/08/03 19:46
工藤宗介=技術ライター
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Aquarius MRE候補船のひとつである「M/V Belgrano」
(出所:エコマリンパワー)
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Aquarius MREソリューションの構成
(出所:エコマリンパワー)
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 エコマリンパワー(福岡市)は7月26日、戦略的パートナーで船主である久福汽船(広島県尾道市)と協力して、船舶用再生可能エネルギーソリューション「Aquarius MRE」の海上試運転の準備を開始したと発表した。エコマリンパワーの特許技術を使用した硬帆と太陽光パネルの統合システムを船舶に初めて搭載するという。

 Aquarius MREは、硬帆と太陽光パネル、エネルギー貯蔵モジュール、船舶用コンピューターによる統合システムで、風力と太陽光から得られる再エネを船舶の推進力に用いることで、燃料消費量の削減、大気汚染の低減、CO2排出量の削減が可能としている。

 硬帆アレイは、天候状況に合わせて自動的に最適配置され、悪天候時や使用しない時は収納できる。エコマリンパワーの特許技術「EnergySail」に基づき、さまざまなセンサーや太陽光パネル、その他の発電装置を搭載できる。海上試運転で用いるEnergySailは、1980年台から硬帆の製造に携わる寺本鉄工所(尾道市)で製造する。

 現在、Belgrano船、Nord Gemini船、Bulk Chile船を含む数隻の大型ばら積み貨物船に関する事業性評価(FS)を実施している。EnergySail配列によって得られる推進力の推定値は、各船舶の運航経路に従って算出し、また各船舶に設置可能なソーラーパワーの総量を決定する。必要に応じて船上試験やデータ収集も行う。

 FS完了後、1隻の船を海上試運転フェーズ用として選択する予定。同フェーズでは、約12カ月~18カ月間、Aquarius MREの全要素を組み込んで評価する。同フェーズによって、将来的に沿岸の貨物船からばら積み鉱石運送船、クルーズ船まで、より広範な船舶に展開できるようになるという。

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