侵入検知はアリかナシか

 自動運転車のセキュリティーとして、侵入検知システム(IDS)を導入する検討が進んでいる。日本とドイツが、国際連合で進む自動運転車の指針を決める会議で提案した。IDSは、車両のネットワークなどに攻撃されたことを検知するもの。攻撃を検知した段階でフェイルセーフモードに移るなどの手を打てれば、安全性を高められる。IDSには多くの手法があるが、IDSの最新状況についてドイツETAS(Escrypt)社のJan Holle氏が解説する。

 一方で、IDSに頼らない仕組みを模索する試みがある。米国家安全保障局(National Security Agency:NSA)の技術を基にしたセキュリティーを手掛けるBlue Planet-worksは、演算量が小さく「軽量」で「メンテナンスフリー」を実現する技術を提案する。外部攻撃に対策するのと同時に、固有IDの認証と匿名IDによる個人情報保護を提供できるとする。

 車載情報装置のOSとして最近注目を集めるAGL(Automotive Grade Linux)。トヨタ自動車がAGLの開発に力を注ぐ。AGLのセキュリティーに対する脅威について、NRIセキュアテクノロジーズが紹介する。AGLデバイスの攻撃経路を列挙し、AGLデバイスのセキュリティーを評価する方法などを解説する。